コルク - 環境に優しい新しい素材

コルクは、学名コルクガシという樫の木の皮の保護層から抽出され、その柔らかな質感から一般にコルクとして知られています。コルクの収穫は完全に再生可能なプロセスであり、木に害を及ぼさず、10年後には自然に再生します。コルクを木から剥がしたときの一般的な厚さは4～5センチメートル、最も厚いものでは10センチメートル以上にもなり、断面は淡黄色で自然な風合いです。

コルクは、次のようなさまざまな優れた物理的特性と安定した化学的特性を備えた、ユニークな特性を持つ天然素材です。比重が小さく、熱伝導率が低く、密封性が良く、復元力が強く、無毒、無臭、燃えにくく、耐食性、非カビ性があり、強酸、アルカリ、油などに対してある程度の耐性があります。他のプロパティ。

コルクは建築に大量に使用されており、難燃性、遮音性、防水性など、多くの望ましい特性も備えています。この環境に優しい再生可能素材は現在、私たちの生活の中で広く使用されています。コルク栓、コルクパッド、コルク工芸品、コルク布、などなど、私たちの日常生活でよく見かけるコルク製品。コルクは、地球から宇宙へ飛び立つロケットに伴う航空宇宙の熱保護にも役立ちます。

コルクの「母」であるコルクガシは、樹種の正常な成長を継続するために伐採される世界で唯一の樹皮であるだけでなく、多くの植物や動物に成長と生活の場を提供するものでもあります。イベリアオオヤマネコはコルク樫の森にとまるのが好きで、皇帝ワシもコルク樫の森に巣を作るのが好きです。さらに、コルクガシの森は、砂漠化、炭素隔離、水循環の防止にも積極的な役割を果たしています。世界に存在するコルク資源のほとんどは地中海沿岸地域に集中しており、その中にはポルトガルで最も豊富で最高品質のものもあります。